【選手考察】MIO
キャッチコピー:Shooting Bee
所属:シーザージム浅草→K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
生年月日:1995.4.14
身長:153cm
出身地:大阪府大阪市(日本)
バックボーン:シュートボクシング
ファイトスタイル:オーソドックス
入場曲:CREAM / Shooting Star
SNS:mio_tsumura414
https://instagram.com/tsumura_mio?igshid=1jg8y3uguxzer
https://instagram.com/foodbymio?igshid=1qnhoh5lu49v6
獲得タイトル
初代SB日本女子ミニマム級王者
Girls S-cup48kgアジアトーナメント2016王者
Girls S-cup 48kg日本トーナメント2015王者
戦績
42戦 38勝(4KO) 4敗 0分
能力値A〜E評価
メンタル:B
テクニック:A
ディフェンス:C
パンチ:B
キック:B
フィジカル:C
基本外国人選手の情報収集の為の選手考察だったが、日本人選手はこれが初かな?
SBから満を喫してMIOがデビューする為考察してみた
ジャブを出して距離を測り中間距離をキープ、相手が入ってきたところに前蹴り、回転の速い左右のストレート
打ち合いの距離に入ると右のクロスを頭をずらしながら打つ事も、前に出る相手に対してバックステップからストレートのカウンターやリターンを打つ事も出来る
直線的な攻撃が得意な印象
コンビネーションの繋ぎにミドルを打ったり、ローにシフトチェンジする事も出来る
KOの数は38勝の内4KO(内1つが反則勝ち)で倒すパワーはある訳ではない
それでいて当勘があり当てる技術も高い為、相手はイライラしてしまいそこを自分のペースに嵌める強さがある印象
投げがあるSBルールだと組んだ時は一本背負いでシュートポイントを取るが、当然K-1は組自体不可なのでより手数を出すスタイルにアジャストしてくるだろう
よく投げの選手と言われてるが、基本の打撃での攻防は出来ていて技の引き出しも多い
また相手を投げるあたり足腰やフィジカルが強いイメージだったが、シュートポイントを決めた一本背負いはテコの原理の要領で投げていたり逆に投げられそうになる部分も多々あるのでフィジカル自体は特別ある訳ではないが、ルール面は問題ないと思ってる
練習先もKRESTに転向もしてるので尚更ルール面で言い訳は出来ない
中間距離での攻防は当て間もありしっかりディフェンスリターンも打てて節々にミドルやローも蹴るので技の引き出しも多く技術レベルは高いが、中間距離から僅かでもズレがあるか打ち合いの近距離になるとガードが緩くなる傾向がある
近距離での打ち合いは得意ではない
相手が前に出てきた場合は足を使って距離を取り直して自分の距離に持ち直してリターン、バックステップからのカウンターやリターンで対処する
女子ではしつこく近距離でインファイトする選手(女子にありがちなわちゃわちゃしない)やゴリゴリの強引なスウォーマータイプは中々居ないが、近距離での連弾は苦手
練習先をKRESTに移した事で、武尊やアウトレイジと遜色ないゴツイかつ重い階級の男達とも練習していてKREST名物ガチスパ漢祭りもくぐってるあたりはやはり打ち合いの場面で強くなると予想できる
過去の戦績を見ても、非K-1の女子(48以下)なら間違いなくトップクラスとも言えるのだが、MIOの映像を見た後にK-1、Krushのアトム級においては事実上最強と言えるパヤーフォンの映像を確認したのだが、
同じ中間距離だと、パヤの方が強いという感想になってしまった
MIOは中間距離からジャブとストレート、前蹴り、横蹴りなど直線的な技を使うのに対しパヤはムエタイの構えながらムエタイのリズムではない独特のリズムを取ってイレギュラーなタイミングかつノーモーションで超高速ミドルを打ってくる(2、3連弾も可)
高速のミドルから更にノーモーションかつフォームに無駄が一切ない高速のストレートを当てに行く
同じ中間距離での攻防は強く堅実かつテキスト通りのスタイルだが、MIOは直線的な攻撃からミドルに繋げたり、ローにシフトチェンジしたりと引き出しも多いがリズムが一定であるのに対しパヤの場合リズムやタイミングが読みにくく攻撃が見えにくい
またパヤのストレートはワンパターンではなく、
1.通常の真っ直ぐ打つストレート
2.高い構えから上から下へ打ち下ろすストレート
3.下の角度から上へ打つストレート
といった具合に三種の軌道から打ってくる
読めないリズムと見えないスピードが合わさったような動きができるような選手がK-1Gの48以下またはアトム級のトップ層にいるので、いくら非K-1のトップといえどそれが通用するとは限らないので、K-1Gで生き残っていくには前の栄光は捨て切らないと難しい
Krush前アトム級王者であり、現アトム級で事実上最強といえるパヤとの激戦に延長判定で勝利するところまで来た高梨Knckle美穂との一戦については、
女子格の中では知名度の高いMIOに予想が傾きがちであるが、やはり×パヤの映像を再確認するとやはり高梨が勝つ事に期待したいところ
高梨は×パヤでは、1Rでパヤのリズムとスピードに対応出来ずにダウンになってもおかしくない程のストレートをまともにもらっていたが、2Rではタイ人トレーナーのシラー先生から「見ろ!」という指示で動きを見切る作戦に→そして自分リズムを取り戻してリターンも返せるようになり徐々に高梨がKOする距離に持って行けるようになった
パヤーフォンのリズムとタイミングがかなりイレギュラーなもので並の選手では対応するのが難しいが、高梨は1R3分間の間でそのリズムを見切り対応する事が出来た
フィジカルを活かしてハードヒットのラッシュを叩き込むイメージが強いが、相手の動きを見て見切り崩す冷静さや距離感の調整、またセコンドの声を聞く事も出来る
そこを考慮するとMIOの中間距離からのジャブやストレート、前蹴りに対しては距離感、タイミング、リズムが一定なのでその3つを見切れば高梨が近距離に入れるだろう
ただそこで注意したいのは公開練習でも見せた右のクロス
MIOは入り際のカウンターも打てるので恐らく高梨が近距離に入るところを狙ってくる
そこで如何に高梨がKOを狙い過ぎて焦らないかが分かれ道となる
だが高梨は一発を狙うしかないブンブン丸という訳でもなく、前回でもパンチが得意な相手に前後の出入りやサイドの動きも混ぜて貰わずして当てる事を実現した
MIOの距離感とクロスのタイミングを最初の内に見切ってリターンしていけば自ずと高梨の距離でハードヒットが狙えるだろう
MIOは中間距離では強いが、近距離になるとどうしてもガードが甘くなる
KRESTのガチスパ漢祭りでどれだけ克服できたかにもよるが、破壊力とフィジカルが高梨の方が上回る意味では近距離は高梨が絶対有利
MIO相手に距離を潰す為には、ただ前に出るだけではサイドステップで捌かれてしまう
↑の×MISAKIも手数で前に出て好印象を残したものの、サイドステップで裁かれてリターン、バックステップ→カウンターをもらってポイントを上回るまでには至らず
1.まず自分からリング中央を取り(リングという四角の空間において最も有利な位置はリング中央)その位置から離れないようにキープする
2.そして前後の動きだけでなく左右の動きも入れる
相手が左に回ろうとしたら、右に動くイメージ
この2点が出来れば自分は有利なポジションに立ちつつ相手が不利なポジションに立つ
高梨がパンチラッシュKOを決める時は必ずこのポジションに持って行くので、後はMIOのリズムと距離感を崩すのみ
↑でも言ったが、MIOは48以下の女子の非K-1の中では間違いなく敵なしのトップ
しかしそれは団体の王者を集めてという勲章を見せ合う中でのトップの話で、K-1Gは単純に人の階段の上に立つものでありいくら勲章自慢しても人の階段を登れるものではないと高梨に洗礼を浴びせて欲しい
勿論MIOもK-1女子を盛り上げる為に覚悟を決めて契約してるのでそこは歓迎したいが、今回は高梨のKOに全てを賭けたい