【選手考察】一航

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キャッチコピー:立ち技二刀流

所属:新興ムエタイジム
生年月日:2001.7.30
身長:168cm

血液型:
出身地:神奈川県厚木市(日本)
ファイトスタイル:オーソドックス

バックボーン:ムエタイ
SNS

Twitter:@Ikko_t0730

Instagram:@ikko7_30
獲得タイトル

WBCムエタイ日本統一バンタム級王者
NJKFバンタム級王者
WMCムエタイ日本バンタム級王者

戦績

19戦 14勝(3KO) 3敗 2分

 

メンタル:A

スピード:C

コンビネーション:B

ディフェンス:A

パンチ:B

キック:A

フィジカル:B

 

https://youtu.be/MyMo4IT1Pj4

https://youtu.be/jIQleDVpCK0

https://youtu.be/6AH5ZL73yJg

https://youtu.be/4HrhZkBfIOM

 

手の位置を高くした構えと縦揺れのリズムで前にジリジリと詰め寄る攻撃型のムエタイスタイル

タイ式の構えは基本的に後足7:前足3の割合で立つが、前に出る一航の場合後足4:前足6の割合でやや前傾気味に立っている

中間距離ではローやミドルから流れを作り圧力を掛けていき、中〜近距離まで詰めたらリズムと流れの中で単発だが見せるジャブ、当てるジャブ、フックかいきなりの左ボディから打ち始め、そこからストレート、右のローかミドルまで繋げてくる

リーチも長い方でこのボディも中間距離で当たる

ディフェンス面ではブロッキングで打たせてフックのリターンを狙ってくるのだが、このリターンのタイミングが絶妙で、相手に打たせるタイミングを利用してラッシュの速さ比べに打ち勝つ場面も多い

その中で打ち終わりも必ずミドルかローで終わらせるので、距離の近い相手には必ず当たる

ブロッキングも硬いのが厄介なところで、上のパンチは簡単には貰わない面ではディフェンス力は高い

ブロッキングからのリターンだけではなく、バックステップからのストレート、不用意に出てきた相手に対して合わせる等カウンターの引き出しは多い

 

攻撃においてはフック→ミドル、ローまで繋げる事が出来るが、その反面単発で終わる事が多いのと一発の振りが大振りになってしまう

打ち終わりは構えの戻りが遅く、フックを空振った際に身体が泳いで一回転してしまう事もあるあたりは打ち終わりの隙は大きい

ブロッキングも上は硬くまともに当てる事は難しいが、ローやカーフを蹴られて崩れる場面が多々ある為、首から下のディフェンスは疎かになりがち

 

今回のSバンタム級トーナメントで初戦の相手に当たる現KrushSバンタム級王者璃明武

https://youtu.be/jrN_FFVCTx8

https://youtu.be/2uDXpzFDVWY

https://youtu.be/fuv2-VHa4AY

https://youtu.be/GjiYleB6blw

璃明武は空手の回転蹴りが目立つがそもそも

恐ろしいところは、遠距離にある

日本人ファイターは殆ど空手をベースにボクシングを+αして中〜近距離に詰めて倒しにいくスタイルが多いが、璃明武の場合遠距離をキープして中に入るきっかけを作るか引きつけてリターンを返す

それを実現可能にしているのがリードの左ジャブ

通常のジャブとフリッカージャブの2種のジャブで上段の中の散らしで上を意識させてからのロー、カーフの下段の中の散らしという複雑な上下の散らし

このジャブも単発ではなく数発出す事によって、「ここは俺の場所だ。入ってくんな」という状況を作り出せて、入ってこられても迎撃の右膝やストレートも打てるのでリードジャブが当たってる時点で射程距離が出来上がるので打たせずして打つというのが可能となる

ドラゴン族(チームペガサス、KREST、チームキングス)を始めとしたK-1ジム生の内実力のある選手はリードの使い方が上手い

一航はジリジリ距離を詰めてジャブは打たなくはないが単発で少なく、いきなりのロー、ミドル、ボディ等で入ってくる部分ではロングのジャブが当たりやすい

中間距離でもボディやフックを当てれるあたりはリーチは長いが、璃明武の場合Sバンタム級最長の黒田勇斗よりも遠い距離からジャブが打てる、吉岡ビギン、鬼山桃太郎といったフックで前に行くタイプに対しても全く打たせずに距離をキープしてるので、いきなりのフックやボディを当てるのはまず不可能

中間距離で打てるという事はそれだけ振りも大きく更に打ち終わり構えに戻るのが遅いとなるとジャブとその後ももらいやすい

ジャブに対してブロッキングしてきた場合は無理にこじ開けようとせずに上を意識させておいて下のディフェンスが疎かなローやカーフで崩して、パンチで入る際はワンツー→ボディで上下で削っていけば良い

この時に必ず左フックをリターンしてくるので打ち終わりのポジショニングだけ注意すれば良い

一航はブロックが硬くブロッキングリターンやカウンターのタイミングが絶妙なところが厄介だが、ブロッキングリターンしてくるのがわかれば、打ってリターンさせてその後を突いて行けば有利に進める

また璃明武のワンツースリーのフックはショートで打ちこの軌道はガードの内側から通ってくるのでもし近距離でラッシュの速さ比べになったとしても、振りが大きい一航よりも璃明武のショートフックが先に当たる

璃明武のこのボクシングスキルは、佐々木洵樹に敗れてから内山高志のジムに通って開拓したもの

ただベースの空手にボクシングを+αしただけでなく殺傷能力も増している部分では、下から崩して空振りの後リターンを取れば問題なくKOできる

一航もミドルの数が多いフック系の選手ではあるが、距離が遠くてリードジャブで寸断され詰めてフックが打てないという展開の中で璃明武がワンサイドゲームの決着となるだろう

もし一航が勝つとすれば、璃明武が焦って倒しにきたところにカウンターを合わせるぐらいだが、璃明武は冷静で行くところと見るところの選択の判断ができるので、璃明武が負けるところは想像はできない、、、