【選手考察】デンサヤーム・アユタヤファイトジム
所属:Ayothaya Fight Gym
生年月日:2002.6.9
身長:175cm
出身地:バンコク(タイ)
ファイトスタイル:サウスポー
バックボーン:ムエタイ
SNS: https://instagram.com/dansi_am2545?igshid=12d5o77yum3ts
獲得タイトル
True4U CPトーナメント優勝
戦績
102戦 76勝(7KO) 23敗 3分
また1人本場タイの名門アユタヤファイトジムから若き刺客が1人
55kgの階級にしては175cm長身のナックモエで、長身故長いリーチを活かすサウスポーのキッカータイプ
遠い間合いから前手の右ジャブや左ミドルで相手の腕を蹴っていく
ミドルだけではなくローやハイなど上下も散らせる
パンチよりも蹴りが多めで、パンチを打った後でも必ず左の蹴りで終わらせる
キャリアの内全てタイでの試合で、当然首相撲や肘のあるムエタイとなるが、首相撲の展開を見ると簡単には崩れないあたりバランスが良いと言う意味でフィジカルも強い
バランスが良いので主に使っていく左ミドルも無駄ムラがないのでかなり強力と見て良い
腕で受け続けると腕が上がらなくなってしまう
相手が近い距離まで踏み込んできた場合はテンカオ(組まない膝)などで迎撃してくる
↑の映像では組みながらの状態だが膝の連打でKOしたシーン
K-1では首相撲はないが、この膝もまともに貰えば危険なので膝もかなり蹴れるだろう
遠距離では右ジャブ、左ミドルやテンカオでの迎撃で懐に寄せ付けない強みはあるが、長身故にゼロ距離でガンガン前に出られた時のディフェンスはやや難がある
近い距離だとパンチをもらう事が多い
詰められた時はガードを固めて相手をプッシングして凌ぐ事も出来るが、近い距離は苦手な印象
昨年Sバンタム級世界トーナメントをALL KOで締めた絶対王者武居との予想
武居が勝つとしたら判定か、KOするとしたら3Rかという予想
武居×ヨーブアデーン、スリアンレックからタイ人アレルギーを克服し、どれだけ成長したか真価が問われる一戦
デンサヤームはどちらかというとサウスポーのキッカーという事でヨーブアデーンに近い
しかし今回デンサヤームの身長は175cm
この階級のにおいて170cmを超えると平均身長は超えていて175cmは遥かに大きくリーチ差が開いてしまう
武居のキャリアの中では最もリーチの長い相手となる
長身のヨーブアデーンといったイメージか
↑の画のようにサウスポーはオーソドックスとやる場合が多く、この場合は後ろにある右腕に当たりやすい為左ミドルを蹴っていく
↑はサウスポー同士の場合、これだとオーソドックス同士と同じになるが、この場合は前足へのローを蹴る事になる
この場合はローの方が当たりやすい
ミドルだと腹と腕に当たれば良いが前手の肘を蹴って自爆するパターンも多いのでローを狙う事になる
勿論腕に当てれるならミドルを当てに行くのはありで、どちらかというとローよりもミドルの方が見栄えがいいのだが、プロの試合では防具なしの生脚で蹴る為自爆するリスクが高い
だから当てやすい方へ攻撃する
オーソドックス同士の試合の方が見慣れて居るがその試合でも前足のローを蹴り合うシーンが多く、武居もサウスポーで同じくデンサヤームもサウスポーという事で、デンサヤームはローを狙っていくだろう
武居はこの蹴りとロングリーチに対してどの様に対処するかだが、武居からしたら距離を潰してゼロ距離からボディを狙いたい
ローあるいはミドルをフットワークでかわしたとして、次に待っているのはおそらくカウンターのテンカオだ
デンサヤームは強烈な蹴りを持ってロングリーチが厄介な為、中〜遠距離はかなり不利になる
武居が詰めるとしたらフェイントを混ぜて一気に詰めるしかないだろう
逆にロー、ミドル、膝を全て交わして懐を取れば武居有利となる
後は得意のボディで腹を抉るのみ
これが早い段階で出来るのか、3Rまで手こずるのか武居のタイ人アレルギーを克服するか、呑まれるか注目
ただ気になるのが今回の公開練習でオーソドックスでミットを持っているという事
これは×武居の作戦なのか、本来の力を隠す為なのか、私が確認した映像が間違っていたのか(映像と顔が一致してるのでそんなはずはない)
公開練習のミットはせいぜい普段の練習の10%見れれば良い方で動きがわかるものではないのでそこまで気にする事はないが、何にしてもタイのムエタイ代表として良い試合を期待したいし、スリアンレックと共にこの階級で活躍してほしい