【選手考察】篠塚辰樹

f:id:k1jikko:20210319233356j:image

キャッチコピー:RUDE BWOY

所属:TEAM TEPPEN→TARGET SHIBUYA→MASTER BRIDGE SOUND
生年月日:1998.5.7
身長:175cm
出身地:茨城県神栖市(日本)
ファイトスタイル:オーソドックス
バックボーン:ボクシング

SNS

Twitter:tatsuki57breezy

Instagram:tatsuki_masterbridge

 
戦績

9戦 7勝(6KO) 2敗 0分

 

能力値A〜E評価

メンタル:C

スピード:A

テクニック:B

ディフェンス:C

パンチ:A

キック:C

フィジカル:C

 

以前からK-1参戦の噂があり、本当に参戦してきたのがRISEトップでありボクシングでもインハイ上位、A級まで実績を残してる問題児篠塚辰樹が参戦して来た

 

https://youtu.be/D5GebVVMghA

https://youtu.be/VlEHgX06-1E

https://youtu.be/-iQNE110EaQ

https://youtu.be/vjWKhqdIyKQ

https://youtu.be/DJHOYDBpZuM

 

フェザーでは長身長リーチの距離感を活かしてストレートを打ち抜く中〜遠距離型のボクサースタイル

1R開始のゴングから相手を見るような事はせずにいきなりのワンツーや左フックで入って3、4発と序盤からかなり手数が多い

その中でも左ボディを混ぜて上下をしっかり狙ってくるだけにボクシングテクは上流クラス

当然1発の殺傷能力も高く、連弾の回転も速い上にモーションがない為正面からパンチだけで打ち合えるのは同じ階級なら、同じボクサースタイルの江川だけだろう

中〜遠距離からストレートが伸びてくる為、正面で足を止めて後ろに下がるのは危険

だがパンチを打つ際はガードが極端に低い位置にあり近距離入り際のリターンをもらう事が多い

動画でも打ち終わり際もらうシーンが多々あるが、相手がロープ、コーナー際ストレート連弾に対して下がりながら打ってるので篠塚はすぐに打ち返せた

ボクシングテクは上流ではあっても、打ち際、打ち終わり際はかなり隙が多い

篠塚は1Rの序盤からかなり手数が多いが、短期特化し過ぎて3R通してのペース配分ができていないのも短所の一つ

2R以降から徐々に手数が減り相手に打たせる場面も多くなり、パンチもややモーションが見えてくる

 

そして何より致命的なのが、元々居たRISEの同じ階級の看板選手でもある森本、工藤の試合で露呈された蹴りに対するディフェンス力が欠落してるところ

ボクサーが蹴りのあるルールに転向する際のあるあるとなっているが、篠塚は2019年の×森本で未だにこれが改善されていない

通常ボクシングの構えは、強いパンチを限りなく打つ為軸足の爪先は内側にスタンスをやや広めに取りやや前重心を落としながら構えるのだが、蹴りが付いてくると重心は左右均等になり、内側を向いた爪先は真っ直ぐ、スタンスはボクシングよりは狭めに取るような足の構成となる(カタカナのレの字を描くイメージ)

ボクサー出身の選手はこの状態でボクシングをする事になり打つだけなら慣れる事は可能だが、ここで壁にぶち当たるのがローに対するディフェンス

ボクサーは上半身の前面と側面は殴られ慣れても、下半身に対する攻撃は未経験の為耐性がない

なのでディフェンスを対人で反復練習する事も必要だが、実際にガチスパーで蹴られて痛みを覚える事も必要になる

篠塚はこの部分がまだ改善されていなく、直近は年1ペースでしか試合していないのでその空いた期間にどれだけ練習しているかによるが、いきなりフェザー級の5本の指に入る小澤とやるとなると耐えるのは厳しいだろう

 

では小澤との予想をしてみる

https://youtu.be/zb0tt9X9sBY

https://youtu.be/CEL3JbUBdHE

https://youtu.be/QaTW4Dp_mXo

小澤はシルバーウルフに移籍してからは遠距離から堅実に左ミドルから入って流れを作り、相手が来ても距離をキープしたりリターンしたり冷静に相手が見れるようになってる

近距離の入り際も左ストレートのタイミングや破壊力が上がってるので、成長は見られている

篠塚は手数の多いボクサーな為、無理にラッシュの速さ比べに付き合わず×オーソの外側から前手を振り左ミドル、インローを散らしていけば小澤の距離はキープできる

篠塚がギアが入るのは1Rだけなので、序盤は遠距離からミドルとローだけで削って2以降からはペースが落ちる

そこからミドルとローのチラシは変えず圧力で動かしてモーションのあるパンチを見切った際は近距離に詰まる流れになりそこにスッと入り前手フックを打ち抜けばダウンは取れる

ダウンにはならなくとも前手フック→左ストレート→膝とコンビネーションは繋がるのでここで篠塚の足を止める事ができれば勝負はずっと小澤のターンになる

だが小澤が注意したいのは、篠塚に対して正面に立たない、連弾に対して真っ直ぐに下がらずリング中央、常に外側を取る、無理に当たらない回転系は不要、ムキにならない

シルバーウルフに移籍して伸びているが正面に立ちながらミドルを打ってカウンターをもらったり、正面に立ちながらパンチが見えてなかったりしてダウンを取られる場面もあるので、篠塚の軸足の外側と蹴りを散らす遠距離とリング中央は常にキープしたい

だが今回会見や煽りV、公開練習の小澤の様子を見るとかなり落ち着いてる様子が見て取れる

これがリングの上で出れば間違いなくKOが出来るだろう

篠塚は時間をかけて蹴りの攻防を覚えれば、森本、工藤にリベンジしてRISEの王者になっただろうが、ここはK-1

力のある者だけが上がれる層の山ではそんなものは何の勲章にもならないと小澤のKOで教えてほしい