【選手考察】ミラン・ペイルス

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所属:Diamond gym Zilina
生年月日:1992.3.1
身長:180cm
出身地:スロバキア・ジリナ(スロバキア
ファイトスタイル:基本オーソドックスのスイッチヒッター

バックボーン:キックボクシング
SNS:https://instagram.com/milan_minci_pales?igshid=1d0wdh7xhox75

獲得タイトル

FKR-PROウェルター級王者

戦績

53戦 45勝(22KO) 7敗 1分

 

Sウェルター級トーナメント第三試合、城戸康裕と当たるスロバキア代表のミランペイルス

https://youtu.be/RyTIGheTgdM

https://youtu.be/QW_i01KrL1c

筋骨隆々でごつい見た目通り、フィジカルが非常に強くそれを活かしてガードを上げながら前へ前へ圧力を掛けてフックの連打を叩き込む

多少被弾しながらも強引に距離を潰して入ってくる上に、フックの回転も早いので中〜遠距離型スタイルの選手からしたら詰められたら非常に嫌な相手

パンチ7:蹴り3の割合で組み立て来るが、パンチ→ロー、ミドルまで繋ぐコンビネーションもできる。

ただどちらかというと蹴り→パンチの繋げ方の方が多くこちらの方が得意な模様

フックブンブン丸のイメージが強いが蹴りも出来る

そしてこの選手は構えは基本オーソドックスだが、状況に応じてサウスポーにスイッチも出来る

オーソドックスの方が多めだが、サウスポーのポジションから角度を変えて攻撃出来るのでテクニシャンな部分もある

近距離型な為、ディフェンスも大体ブロッキングを使うが頭一つ分のヘッドスリップもできるので相手の動きを見る目も良い

 

パンチで前に出るタイプなので一発で倒すイメージだが、ダウンを取るパターンの一つ↓

https://youtu.be/-84te0Qu01w

左ミドルで意識を落ちたところにストレートを打ち抜く

↑の場合はミドルに対して相手が右をリターンして来たがそれを避けながら打ち抜いたのでカウンターになった。

コンビネーションはロー、ミドル→パンチの繋げ方が得意な為、こういった倒し方も出来る

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試合後の対戦相手の顔もこんな感じになる事があり、その一発の殺傷能力は高いとみて良い

 

この選手は今回のトーナメントでは海外勢最有力候補と見ても良いし、私も1番期待度が高い

https://youtu.be/gXaw9pOHHmM

結構前の試合だが、相手はヴラッドトゥイノフという選手

試合内容は1Rハイキックでダウンを奪われKO寸前の絶体絶命からゴングに救われるも、2R〜3Rは強引に距離を潰してパンチ連打でダメージを重ね取り返す

本戦ドローまでもつれ込み、延長でもペイルスの距離でパンチを当てて逆転勝利という内容

このヴラッドトゥイノフという選手は、ロシアで有名な選手で一時期はグレゴリアンより強いんじゃないか?と噂されていた選手で、2年前に廣野祐ロシア遠征で対戦した選手

https://youtu.be/aoCjHfRkV9A

これもトゥイノフが勝った内容だが、若く実力とビジュアル共に日本でスターになれると思うので、いつかはK-1に呼んで欲しい選手の1人だったが、数年前で延長ギリギリとはいえこの選手に勝ってるとなればミランペイルスのトーナメント参戦は非常に楽しみになった

もしペイルスがトーナメント優勝し第三代世界王者となり、次の試合でトゥイノフに当てるのも面白いだろう

 

だがトゥイノフは本当にグレゴリアンより強いかと言われるとこないだGLORYでブラジルの選手に強打を何発も叩き込むもののボディを効かされてKOされてる

相手のブラジルの選手も現段階ではグレゴリアンを脅かすものは感じられないので、グレゴリアンのGLORY政権はまだまだ続くだろう

とはいえこのヴラッドトゥイノフも良い選手なので絶対に呼んで欲しい

 

さて話は逸れてしまったが、×城戸康裕との予想

https://youtu.be/MnnNcY0kF9g

城戸がいつもの距離をキープ出来れば城戸が判定で勝つが、ペイルスがその距離を潰せばペイルスの判定勝ち

どっちが自分の距離に立つか、これが難しいという予想に

城戸の作戦としては昨年大阪での×アントニオゴメスの様に遠距離をキープして、前蹴り、ロー、ミドルで仕掛け、奥足を効かせてローに意識が落ちたところにハイを狙ってくるだろう

ゴメスは慎重になりすぎて且つ城戸のペースに振り回されて奥足ロー→ハイでKOされてしまってるが、ペイルスは足を使う相手に対しても袋小路に追い込み距離を潰してるので足を使う中〜遠距離型には慣れて居る為お構いなしに距離を潰してくるだろう

ただ城戸はそれらの選手とはまた違い、サウスポーのポジションから相手が入ってきたタイミングでローやミドルの他にも関節へのピンポイントで狙うローや膝へのストッピングも多彩に使う程IQが高いので、ただ前に出る相手に対しては大体↑のパターンでKO出来る

ただペイルスも同じくそれらの相手とはまた違い、ペイルスもオーソドックス→サウスポーにスイッチしてポジションと角度を変えて攻撃出来るのと、ただフックを振り回すのではなくロー、ミドルから組み立て、↑の様なダウンパターンもある

×サウスポーの試合が一つだけ

https://youtu.be/UmglOtbS3Tk

直近で城戸が距離を潰された例

https://youtu.be/vDgVnoeXAbs

ミノルとの試合は減量の影響もあったとはいえ、城戸は未だに近距離が苦手

ペイルスは↑の試合ではスイッチを使うことはなかったが、今回の試合でスイッチを使ってポジションと角度を変えて距離を潰していけばペイルスにもKOチャンスはある

城戸もサウスポー→オーソドックスにスイッチができる為ポジションを入れ替えてくる場合もあるが、どちらが自分の距離、ポジションをキープできるかで勝敗は決まる

 

先にも書いたが、ミランペイルスは今大会で最も期待度が高いく非常に良い選手なので決勝まで上がって欲しい

エダーロープス同様Sウェルター級のスターになれば、年間に10試合も組まれずスリープ状態だったSウェルター級もまた盛り上がる

一回戦で城戸は強敵だが、トーナメントの右ブロックで1番推したい